尻海邑絵図
資料名 景勝之牛窓町鳥瞰図 けいしょうのうしまどちょうちょうかんず
所蔵 瀬戸内市
作者 吉田初三郎 よしだはつさぶろう
制作年 昭和9年(1934) 昭和時代・20世紀
品質形状 絹本着色
法量 縦51.5㎝ 横181.0㎝

解説

「景勝之牛窓町鳥瞰図」は、昭和9年(1934)、牛窓町観光委員会が「観光の牛窓」を売り出すため、吉田初三郎に依頼して制作したものである。鳥瞰図とは、鳥の目線で斜めに見下ろしたような書き方をする図のことで、牛窓の街並みなどが細かく描かれ、当時の様子がよく分かる貴重な資料となっている。
 吉田初三郎(1884~1955)は、当時「大正の広重」とも呼ばれ、鳥瞰図の名手として人気があった。
 昭和9年は、瀬戸内海国立公園が国立公園として指定された年でもあり、各地で観光情報の発信が盛んになったが、多くの旅行ガイドやパンフレットに、鳥瞰図が載せられた。

【主要参考文献】

  • 牛窓町史編纂委員会編『牛窓町史通史編』 2001年 牛窓町
  • 「牛窓の観光と吉田初三郎の鳥瞰図(瀬戸内発見伝 巻之百六)」『広報せとうち』No112 2014年 瀬戸内市
  • 『パノラマ地図と旅』 2012年 福山市鞆の浦歴史民俗資料館

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